空中の杜

旧名「空気を読まない中杜カズサ」。

はてなダイアリー時代の有名サイトについて振り返ってみる

小説家で2009年に早逝した伊藤計劃氏は、はてなダイアリーでブログを書いていました。当然ながらまだはてなブログが出来る前のことです。

なんかその記事のアーカイブ的なサイトが出来たようです。 

http://keikaku.itoh-archive.com/ ※22017/10/13現在消滅しています

■参考:特設サイト「伊藤計劃記録 はてな版」オープン!

はてなダイアリーの原版はこれからも残されるということなので。

 

さて、2007~8年当時のはてなダイアリーといえば私も一番更新していた時期で、当時はてな記法でセコセコと書いておりました。当時といえばブログブーム真っ最中かやや収まってきた頃で、世間でその代表的なものと広報されていたのはアメブロ、そしてそこの芸能人ブログ。

しかしこのはてなダイアリーはそれとは逆に有名人が多いというわけではなく(ネットでの有名人は除く)、伊藤計劃氏でさえはじめた頃はデビュー前の一個人でした。

しかし、芸能人など有名ではないにせよ、はてなダイアリーという独特のコミュニティの中で有名と言われた人はけっこういて、かなり読まれておりました。私もその頃はそういったはてなダイアリーを、アンテナを駆使したりして見ながら楽しんでいたのを記憶しています。ちなみにTwitterが登場したばかりで、新しもの好きな人がまあ試しに使ってみるか感覚で使っていた時代です(日本で爆発的に広まったのは2010年頃と思う)。

実は前回のエントリー(3年以上定期更新している「ブロガー」が急激に減る理由 )を書くために、ブラウザの片隅のフォルダに残っていたローカルブックマークやはてなアンテナなどを使って見返しました。

せっかくですから、はてなオッサンホイホイとばかりに、当時私が見ていたはてなダイアリーを中心に(つまり知名度にかかわらず独断と偏見で)ちょっと書き出してみます。主に若い人に紹介する目的で。最近はてなブログでお気に入りのサイト紹介するのをたまに見ますが、それがあるならまあこういうのもいいじゃないかって感じで。

ちなみに「id:○○」、つまりidコールを伴うものをつけようかどうか迷いましたけど、別にはてなダイアリー同窓会の幹事をするつもりもないのと、私がいまだに連携が苦手なブログコミュ障なので避けておきます。

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はてなのえらいひと(元含む)系

jkondoのはてなブログ:はてなのえらいひと。マリオアイコンのひと。昔からダイアリーしてたけどはてなブログに移転。

naoyaのはてなダイアリー:ココログ作ったり元はてなのえらい人だったりグリーに移ったり独立したりする人。ブログ自体は去年で止まっているけど、Twitterなどでよく見かけるので更新停止感が全くない。

My Life Between Silicon Valley and Japan:梅田望夫氏のブログ。はてな非常勤取締役をやってた。アメリカで会社経営。2011年3月19日の震災後に更新停止していますが、インタビュー記事などで今でもたまに見ます。

印象としては『日本のWebは「残念」』と言って去った印象がかなり。今読み返すと「ある一面、もしくは多面で」否定できないところがあるような感じも。

 ■参考:日本のWebは「残念」 梅田望夫さんに聞く(前編) (1/3) - ITmedia ニュース

 

有名な人とか自分がよく読んでた人とか

ARTIFACT@ハテナ系:村長の人のはてダ。更新量は減っているものの、はてブでよく見かけるので全くその感じがない。

分裂勘違い君劇場 :たぶん2008年あたりのはてなダイアリーで一番存在感があったひと。本家は更新停止状態。しかし別ブログでたまに出てきて驚かせることあり。ブクマでは結構見かける。

愛・蔵太の気になるメモ(homines id quod volunt credunt) :2007年くらいで更新量多し。3年前くらいから更新停止。

シナトラ千代子:2008年くらいの更新が多いサイト更新停止……と思ったらはてなブログ移転して月1くらいで更新されてます。

「俺の邪悪なメモ」 :管理人の罪山罰太郎氏が小説家になってしまって2年前に更新停止。過去ログも消滅したけど、名エントリーがいくつもあったのでもったいない。

煩悩是道場 :消滅。ただ移転しててたまーに見るような。 

Attribute=51 :3年くらい更新止まってる。

アンカテ:現在も更新それなりにあり。

ハックルベリーに会いに行く:なんか少し前に小説が有名になってアニメ化とかされちゃった岩崎夏海氏のとこ。現在ニコニコのブロマガに移動。

そいえばこのころ「アルファブロガー」なんて言葉があったけど、それについてはそのうち書きます。当然捻った意味で。

 

 はてダ技術系

IT戦記 :はてなダイアリー技術系の有名人。更新停止。今は会社経営されてる模様。当時のはてなダイアリーは技術系geekブログ的な側面もあったのですが、その代表的な人の一人。自分のブログ「Timesteps」に超初期に注目してくれた恩あり。

ぼくはまちちゃん!(Hatena):こんにちはこんにちはの人。同じくダイアリーの技術系で有名だったと思う。はてブでよく見る。

 

自分がよく読んでたニュースサイトとかマンガゲーム系サイト

Something Orange :オタクコンテンツ系テキストサイト。年数回ペースで更新。

※追記:指摘をいただくまでつい忘れてました(というか両方がイコールで繋がってなかった)が、ブロマガで活動してました。

ゴリラブーツ :アナーキー方面個人ニュースサイト。更新停止中。

独り言以外の何か :エロゲ系に強かった個人ニュースサイト。去年で更新止まってる。

酔拳の王 だんげの方 :マンガ系サイト。更新停止中。

これもはてなに限らず、昔からのまんが感想系サイトは更新が停滞して思いついたようにたまに書いているサイトがかなり多い印象。でもそういう人はライターや同人で活動していることも多く。

ちなみにこのあたりのクラスタ、はてなブックマークあたりでよく見かけて、たまに思いついたように更新が行われるという人が多いです。おひとりさまなめんな!(まなめの人のはてダ、タイトルよく変わる)、白い戯言(はてなでは珍しいニュースサイト)、戯れ言(カトゆーの人のはてダ。エントリーは少ないけどその度の注目度が半端ない)、その他多数。

 

現在もはてなで更新が多い人を一部

ここまでは更新が停止もしくは停滞気味のサイトを書き出しましたけど、思っていたよりも現在でもかなりの更新量を誇るサイトは多いです。

 

荻上式BLOG:現在一番有名なダイアリー書きかもしんない。ラジオ持ったり別の「ちき」がつく人と間違えられたりする荻上チキ氏のとこ。現在も結構更新多い。

Chikirinの日記:そんじゃーねーの人。あえて上と並べる。

新小児科医のつぶやき:今なお更新量が多く、長く続いているはてなダイアリーで有数かもしれない。

 ・藤子不二雄ファンはここにいる/koikesanの日記:私は藤子不二雄系サイトはかなり多く読んでいましたが(『変ドラ』とかそっち方面も含めて)そのうちのひとつ。今でもペースが保たれている感じ。

 ・Hagex-day info:更新量が半端ない(スレまとめ多いが)。記事のスタートは2004年とあるが、そんな昔からいたようないなかったようなという不思議な存在でもあり。炎上が起きると現在でも高確率でエンカウントする。

※追記:現在ははてなブログに移行してます。

 

他にもいろいろある

本当はもっとあるし、下書きではかなり書き出したのですけど、あまり羅列になっても何だしここら辺で止めておきます。言うまでもありませんが、今日書かなかったサイトも普段とかたまにとか読んでたり、RSS登録してたりするところは結構多いです。

ちなみに探すのは簡単で、はてなダイアリーには独自ドメインなどという女々しいものはなく、全部「d.hatena.ne.jp/~~~/」というアドレスだったので、抽出するのが楽でした。

「あのはてダがない」「俺のがない」「はてなハイクはどうした」「はてなランドって昔あったよね」という人は、この記事のはてなブックマークコメントやらツイッター(ブクマ数に影響与えたくない場合はメタブにでも)ででも存在確認を残してもらえると個人的に自分が懐かしさに耽ります 。

 

地味だがそれがいい

見返すとやはりというか更新停止が多いですね。しかし思っていたより続けていた、と言う人が予想より多かったです。はてブで挙がってくる人もいるし、淡々と更新してて、記事の数がすごいことになってる人もいたり。

あとはてなの場合、ブログ更新がなくなってもはてブとID、それにTwitterがあるので、昔と違ってその存在だけでも確認出来るのはありがたい点かもしれません。

まあでも更新停止の理由自体がはてブやTwitterがあるからってなった人多いと思う。これははてなに限らず全てのブログにおいて。まあ本人にとってありがたいかそうじゃないかはわかりませんけど。

だけど、今でも続けてやっている人は「存在自体は地味(悪い意味ではなく、一時期目だってあっと言う間に消えるのとは逆というタイプ)だけど、更新数やブクマ数、PVがものすごいことになっているという人が多い気がします。

あと趣味系など何かのテーマを決めて書かれているサイトは、こういう感じで淡々と長期間更新しているところが多い気がします。でもって気づいた頃に見返すと、はてブとかには上がらずともおもしろい記事が混じってたり。

 

はてなダイアリーがなくなるまで更新する人はけっこういそう

しかし、ブログサービスの中で一番稼げない(アフィリエイトに適していないと言う意味で)と言われていたはてながはてなブログになってだいぶ変わったなあと思うこと多し。

だけどはてなブログが目立っている昨今でも、かなり更新している人を見かけるし、はてブ数やPVにおいても相当延享力があるように思えます。まあはてなの会社的にはそれがどうなのかはわからんですけども。

でもはてながいつブログへの強制全面移行を行う可能性というのは少なからず頭の中にあります。実際主な事業紹介からはダイアリーは除外されてるみたいだし。

でもおそらくその時点までダイアリーで更新するって人は、かなりの数いそうな気がします。